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いぼ痔_切れ痔

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いぼ痔・切れ痔

「痔(ぢ)」でお困りの方へ

日本人の3人に1人は
「排便時に出血や痛みがある」
「お尻を拭く時に痛い」
と言ったお尻の悩みを抱えているといわれています。

いぼ痔や切れ痔は患部がデリケートな部分だけに誰にも相談できず一人で悩んでいる方が多く、いつの間にか症状が進行してしまいがちです。

すでに病院で治療している方、あるいは薬局で市販されている薬を使っていてもなかなか良くならない方も、鍼灸治療なら充分に改善の見込みがあります!

どんな方が「痔」になりやすいか?

冷えやすい方

お尻の冷えだけでなく、体の冷え、特に下半身の冷えが強い方は骨盤の中の血行が悪くなることでうっ血(血の流れが停滞した状態)しやすくなります。
女性は男性に比べ筋肉が少ないため冷え性の方が多く、特に妊娠後期から出産後には骨盤の血行が著しく悪くなるために「痔(ぢ)」になりやすくなります。

座り姿勢が長時間続く方

お尻を長時間圧迫すると骨盤内の血行が悪くなり、痔になりやすくなります。
座る姿勢は心臓から足までの血管が途中で折り曲げられている状態のため血の流れの悪い場所が生まれ、結果的に血行障害につながります。

立ち姿勢が長時間続く方

立ち姿勢、特に屋外での仕事や足下がコンクリートのように冷えやすい環境にある方は、例え靴を履いていても足から下半身が冷えて「痔(ぢ)」になりやすくなります。

りきみ

便秘気味でトイレで頻繁に「りきむ」方や一瞬に力を込める方は、お尻に力を強くいれるため直腸が切れやすくなったり、うっ血しやすくなります。
一瞬に力を込めるスポーツ選手にはこのタイプが多いです。

便秘や下痢

便秘が続くと「りきみ」や便の硬さから切れて出血しやすくなります。
また下痢や普段からお腹のゆるい方の排便回数が多くなると、直腸の粘膜がただれたり傷ついて「痔(ぢ)」になりやすくなります。

意外に多い妊婦さんの痔

女性は男性と違い肛門の筋肉が弱く傷つきやすくできているため、全体的に痔になりやすい傾向にあります。
そのため「妊娠出産時に痔になることがある?」というよりも、そもそも痔になっていて出産や妊娠によって痔(ぢ)が悪化するケースが多いようです。

また、妊娠することで赤ちゃんの体重も抱えることになりますので、その分だけ肛門への圧迫が強くなり便秘や血行不良が起きやすくなります。
当院では逆子の治療や安産の治療の際に痔の相談を受け、併用して治療することが多々あります。
(最近は赤ちゃんや子供のいぼ痔も徐々に増加しています!)

座薬や塗り薬だけではなかなか治りにくい!

「痔(ぢ)」の原因はその多くが骨盤や下半身、あるいは全身の冷えからくる患部の血行障害(うっ血)です。 薬で症状を抑えていても、原因を正さなければいつまでも続くのがこの病気のやっかいなところです。

原因を取り除かない治療では症状が何度も再発を繰り返したり、潰瘍からガン化することさえあります。
痔をしっかり治すためにはそれぞれの原因を探り、体質を根本から変える必要があります。

鍼灸治療

鍼灸による「痔(ぢ)」の治療と言っても、直接お尻周辺に鍼(はり)やお灸をするのではありません。
患者さんと話をしながら痔の原因が何であるかを判断し、体質改善と症状を取り除くために主に頭や背中にあるツボを使って治療します。

患者さんにもよりますが、一般的な痔の治療は以下のような治療を行います。

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(1) 頭へのアプローチ

百会(ひゃくえ)

「百」には1から100まで、つまり「全て」という意味があり、全ての経絡が交わり会するツボです。

ツボは「経穴」と書きますが、経穴(ツボ)同士を結ぶ「川のような流れ」を経絡といいます。

百会は痔疾(ぢ)に対して著明な効果があります。
他にも、脳血管障害や自律神経失調症、不眠症などにも効果が高いと言われます。

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(2) 肩へのアプローチ

肩井(けんせい)

東洋医学では「人の内臓は買い物袋のような袋に入っていて、その袋(=臓器)を肩で支えている」と考えられています。
様々な臓器の異常が肩に影響を及ぼすもこのためです。

大腸は内臓群の中でも最下部にあるため他の内臓の影響を受けやすく、充血や血行不良から潰瘍や痔を引き起こすのです。

肩井(けんせい)のツボを刺激すると内臓群が下がりにくくなるため、結果として臓器全体が正常に働くようになるのです。

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(3) 手へのアプローチ

孔最(こうさい)

孔最(こうさい)は「肺の気を全身にめぐらせる」ことから名づけられたツボで、呼吸系や皮膚系の治療によく用いられます。

東洋医学では「大腸と肺は、表と裏の関係にある」ので、大腸の病気であっても孔最を使うこともあります。

孔最は急性期の症状が激しい病気には驚くほど効果があり、軽い喘息発作は孔最だけですぐに止まりますし、特に痛みや出血の激しい痔の時にも効果が高いです。

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(4) お腹へのアプローチ

天枢(てんすう)

「天」は上部を指し、「枢」は中枢を指します。
つまり、天枢(てんすう)とは「要(かなめ)」のツボなのです。

また、天枢は「天地の気の往来の中枢」という意味を持ち、大腸の募穴(ぼけつ)といって、大腸にとっても非常に重要なツボなのです。

下痢や便秘、大腸の疾患または秘尿・生殖器とも関係が深く、特に慢性的な腸の不調には大変効果的です。

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(5) 腰へのアプローチ

大腸兪(だいちょうゆ)

大腸の兪穴(ゆけつ)、兪穴とは、「兪」の字は木を刀でくり抜く意味が派生し、「抜き取る」の意味が生まれ、病の元になる邪気を抜き取って癒す意味になったと言われています。

大腸兪は大腸の病気、便秘、下半身の冷えなど、実に様々な場面で効果を発揮します。
なかでも、痔に対しては血流を良くすることで、血流が低下してうっ血した痔核が小さくなることが期待できます。

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(6) 足へのアプローチ

承山(しょうざん)

承山(しょうざん)の「承」は両手を上にかかげて物を支える状態で受けることを意味し、「山」は下腿で体を支える作用が最も強いふくらはぎの筋肉を意味しています。

ふくらはぎの筋肉は血管を収縮させ心臓に血液を戻すポンプの役割をしていますが、このツボはうっ血して流れの悪くなった血液を押し流してくれる効果があります。
承山は足のむくみが気になる方や、血管系の疾患を抱えている方に非常に効果的なツボのひとつです。

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(7) 背中へのアプローチ

肝兪(かんゆ)

痔の原因は、肛門付近にある痔静脈(じじょうみゃく:血管)の静脈瘤(じょうみゃくりゅう:血管にできるコブ)です。

痔静脈は門脈(もんみゃく)と呼ばれる肝臓へ入る静脈の一つで、肝機能が落ちたり、肛門の周囲に常に圧力がかかると"うっ血"して痔静脈がコブのように膨らみます。

肝兪(かんゆ)への刺激でこの門脈の流れが良くなるとうっ血しにくくなり、痔の症状が徐々に改善されていきます。

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